ラテンアメリカ 光と影の詩 [パタゴニア]
ひとり旅で行く 52日間ぶらり南米旅行記
10/26|45日目
6時起床。チェックアウトの準備をして階下へ。フロントには昨晩お願いした洗濯物の山がキレイにたたまれている。うれしいね。ボインの姉妹よ、ありがとう。これでもう帰国まで洗濯をしないで済みそうだ。
朝のプンタ・アレーナスの町をバス停まで歩く。予想どおり出発時刻の7時半を少し遅れてもバスはまだ来ていない。
photo by © HOSOI Toshiya
バスの到着と共に一番前の座席へ。隣の席のおばちゃんは手作りのサンドイッチをくれたり紙コップにコーラを注ぎ足してくれたりととてもやさしい。バス会社が用意した朝食用のパンもくれるのでお腹がいっぱいになる。3時間ほど走ると舗装道路が垂直に海岸にぶち当たる。海岸沿いで犬と遊んだり、チリ人の旅行者と話し込んでいるとフェリーが到着。そのままバスごとフェリーへ。甲板に出て海を眺める。「この海に落ちたらソッコー凍え死ぬな」15分ほどで海を渡り、いよいよ最南端の町ウシュアイアのあるフエゴ島へ上陸。
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フエゴ島 Tierra del Fuego 。好きな映画、「ラテンアメリカ 光と影の詩」では絶えず吹きさらす風に島が右へ左へとドリフのコントのように傾いていたっけ。何とも言えない静けさ、寂しい風景。強い風に身を引き剥がされないように緑が地面にへ張り付いている。タンポポまでもが首を竦めるように寸胴だ。
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チリ側で出国手続きを行い、3度目のアルゼンチン入国。北国の人々は口数は少ないが優しいものである。パスポートを忘れてバスに乗り込んだら皆が声をかけてくれる。リオ・グランデ Rio Grande でバスを乗り換えるとバックパッカーがたくさん乗り込んでくる。地元の人がバス停じゃないところでバスを降りたのでもう着くのかな?と思ったらそこから更に120km。
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ウシュアイア Ushuaia 到着。「ウシュアイアァ」と歌う映画がありましたが予想とは違って、こぢんまりとしながらも観光地としての機能が充分に整った豊かな町のようです。バスを降りると客引きのバイトをしているバックパッカー達がわんさといる。ニコレッタオススメの宿も来ていたんですがひねくれ者なので重いバックパックを背負ってまた町を歩き回る。
「地球の歩き方」にある安宿は2軒ともなくなっていた。結局疲れ果ててしまい、ニコレッタのいう宿に向かうことになるのですが、宿を訪ね歩いていると地元の人がどうした?と向こうの歩道から話しかけてくれたり、車を降りて地図を一緒に覗き込んでくれたりするんですねー。観光地ならではのホスピタリティだよとひと言では片付けられない暖かさ。
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アンタルティカ ホステル Antarctica Hostel は小綺麗で清潔なバックパッカー宿。暖房の行き届いた、柔らかい雰囲気の素敵な宿です。ドミトリーの先客4人はバスで一緒だったイングランドとスコットランドの人々。互いに自己紹介をするのですが久しぶりの英会話に言葉が出てこない。
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シャワーを浴びて気分もすっきり。明るいから気付かないけど実はもう夜の8時半。空腹を抱え食事へ向かう。観光客向けの綺麗なお店ばかりで「なんかイメージ違うなぁ」なんて偉そうに品定めをし、気付けば大通りを端から端まで歩く。町の外れに地元客向けのステーキハウスを見つけ、たっぷりの肉とポテトにパン、キルメスを1リットル。客層は老夫婦やアルゼンチンっぽい兄ちゃん達ばかりで店内のテレビではフッチボ。ほろ酔いで大満足して店を出る。21アルゼンチンペソ也。安い!宿に戻りコリアンの旅行者と少し話をして寝る。
posted by: トシ★細井
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