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HUUUUUGE!!イグアスの滝!! [アルゼンチン]


9/19|8日目
ひとり旅で行く 52日間ぶらり南米旅行記

9/19|8日目

朝8時過ぎにプエルト・イグアス Puerto Iguazu に到着。本当に薄っすらと霧雨が立ち込め、露を湛えた緑と赤土が町をかわいらしく印象付ける。ブエノス・アイレスでの連日の乾いた晴天とは対照的でアルゼンチンの広大な国土を改めて実感する。

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photo by © HOSOI Toshiya

ケンと共にバス停から歩いてすぐのユースホステル、Hostel Iguazu Falls へ。一晩16ペソ。ぽっちゃりカワイイ女の子が取り仕切る宿は早朝だというのににぎやか。朝食を食べている若者らがテーブルに座れと声をかけてくれる。部屋に荷物を置き、中庭にあるテーブルにお邪魔する。アメリカ人の女の子2人とイスラエル人のひげの濃いい若者。ブエノス・アイレスで出会ったマイコも現れ再会を喜ぶ。ひと仕切りの挨拶やメアド交換、漢字やひらがな、カタカナの説明を終えると、ブラジルを既に通過したヒゲの濃いいイスラエル人からリオ・デ・ジャネイロ情報を教わる。リオ・デ・ジャネイロではおとなしくしていろ、夜出歩くなとのこと。

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photo by © HOSOI Toshiya

歯を磨くために部屋に戻るが扉が上手く開かない。明らかに鍵が閉まっているのに後方に全体重をかけてドアノブを引っ張り、扉からドアノブを引き千切る。どう考えてもアホだと思う。しかしこういったトラブルを経て宿の人と仲良くなっていく。
プエルト・イグアスの小さな田舎町を歩く。両替所 Cambio の兄ちゃんが今晩サッカーを向かいのコートでやるから見に来いと声をかけてくれる。世界的な観光地、イグアスの滝を擁するプエルト・イグアスは100メートルほどのメインストリート以外は何もないが人のやさしさに溢れる豊かな町だ。

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photo by © HOSOI Toshiya

両替所を後にし、宿からすぐのブラジル領事館へ。いよいよブラジルビザを取得する。ブラジル領事館といっても「ほか弁」程度の間口を持つ小さな建物。その窓口の奥には人の良さそうな黒人のおじいさんがちょこんと座っている。用紙に必要事項を記入し(何を書くべきかはケンが全て教えてくれる)、180ペソを払うと2時間後にビザを取りに来いとのこと。明日いよいよブラジル入りするので出掛けにもらう予定。
ちなみにイグアス滞在者にとっていつの時代も争点となる「ビザなしでブラジル側のイグアスに行ける?(逆も然り)」という問題。ペルー→アルセンチンで南下する日本人旅行者にとってちょこっとブラジル入りする唯一のタイミングがイグアスの滝。原則的には行けないそうです。現地の旅行社の人曰く「してはイケナイ」。大袈裟に言えば殺人はしてはイケナイけどなくならないのと同じニュアンス。

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photo by © HOSOI Toshiya

イグアスの滝へ向かう。往復7ペソのバスで30分程度。一人旅の場合は風景を眺め、バス車内を見渡し、目にした情報から次に何をすべきか常に頭を働かせることになるが、思いのほかケンとの話が盛り上がり、あっという間にイグアス公園入り口へ。公園内はディズニーランドを走っているようなミニ鉄道を乗り継いで遊覧できることになっているが、イグアスの滝のクライマックス、「悪魔ののどぶえ」まで1時間ほど線路沿いを歩くことにする。ケンは気ぃ使いで聞き上手、典型的な後輩キャラ。コイバナ(略して)で盛り上がる日本人をプチ列車が3度4度と追い抜いてゆく。

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photo by © HOSOI Toshiya

1時間のうちの20分は河に対して垂直に渡した木橋を延々と歩くのだがいよいよ滝の音が聞こえてくる。今年のイグアスは水量が少ないという話、イグアス、ナイアガラ、ビクトリアの三大瀑布では断トツでイグアスが素晴らしいという話を旅に出る前から伝え聞いていた。不安と期待。見えた。50メートル先、目の高さに白い波頭ならぬ滝頭が見える。「あれ、こんなもん?イマイチ?」と思い、目を見合わせる。
なめんなイグアスを。

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photo by © HOSOI Toshiya

HUUUUUUUUUGE!!バカデカイ!!オカン、イグアスすごいです!
辿り着いた展望台。見渡すその視線の先には飛散する水しぶき以外何にも見えず、見下ろす先は白く柔らかそうな何かがあるだけ。その何かを追って目を上方へ向けるとそれが飛沫となって顔を洗う。その白く柔らかいボウル状の空間を無数のツバメが飛び交うがじっくりと目を凝らしても距離感を掴むことは出来ない。
写真を撮ってくれ?そりゃあそうだ撮るよ。世界各国から集まった旅行者達が興奮と幸福に頬を染め、互いにニヤニヤと阿呆のような笑いを浮かべ、「スゴイネ、スゴイネ、シャシントッテ」と視線を絡み合わせる。この感覚、ペルー、マチュピチュ遺跡でも感じた。ワイナピチュ山頂よりマチュピチュを見下ろした時の、たまたま居合わせた人々との一体感。古来からの畏敬の対象を前に国籍や民族なんて関係ない。誰もが飛沫にうれしそうに目を細めタオルで顔を拭い、小休止を挟んでまたバカデカイ風景と対峙する。で、アタマん中が真っ白になってまたひと休み。

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photo by © HOSOI Toshiya

最終バスの時間までイグアス公園内をひたすら歩き回る。ひとつ言えることは、どんな些細な風景も想像を超える風景だ。「人があそこを歩いていて、そばの岩のサイズがあれくらいで、つーことはあの岸壁が抉られた空間は実はこんなにでかくて、じゃぁその4倍の高さから落ちる滝は・・・」とか「この蟻超デケー!」みたいなのの繰り返し。何かが足りないと思ったら恐竜が足りない。ここにティラノサウルスやブロントサウルス、のび太なんかがいたらそれこそ自然だ。

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photo by © HOSOI Toshiya

町に戻る。あたりはもう暗くなり、田舎町に灯るレストランの電飾が食欲を刺激する。そろそろ夕メシだ。分厚いステーキとでかいピザを出すレストラン、もちろんビール。食べて、飲んで、打ち明け話をたくさんして、ケンとは大いに打ち解けた。ケンは不器用ながらも気付いた時には何かを成し遂げているようなそんな強さがある。若いのにしっかりした子だねぇとおじさんは痛く感心する。
両替屋の兄ちゃんが誘ってくれたサッカーの試合は22時から。よし!とベッドで小休止を取るつもりがそのまま風呂も入らずに寝ちゃう。今日は歩き回って疲れた。

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posted by: トシ★細井

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