まあまあのブエノスアイレス巡り [アルゼンチン]
ひとり旅で行く 52日間ぶらり南米旅行記
9/14|3日目
朝食後、部屋に戻り、紅茶でひと息入れる。日本から取ったこの部屋は2畳ほどのキッチンが付いていて、ガステーブルもある。部屋がちょっとガスくさいのはこいつが原因。こんなまともなホテルには多分もう泊まれないでしょう。今日から安宿に移る予定。昨晩訪れたサン・テルモ地区に今晩の宿を探すことにする。部屋備え付けの石鹸、タオル、トイレットペーパーをバックパックに詰め込み、チェックアウトの準備。
photo by © HOSOI Toshiya
朝食時に傍を通るたびに話しかけてくれた給仕に挨拶をし、バックパックを背負う。今回の荷物はバックパックが16kg、前にぶら下げているメッセンジャーバックが4kgの計20kg。ウインドウズマシンとその周辺機器が正直余分だったね。地下鉄駅へフラフラと歩き出すんですが重いです。乾燥した空気と強い日差しが鼻の奥をひりひりとさせる。
photo by © HOSOI Toshiya
地下鉄駅を探し出し、6駅離れたEst.Independenciaへ。Est.Independencia構内のエスカレーターは木で出来ている。良いね。サン・テルモ地区は中心から離れ、ノンビリとした空気が流れている。道が広く、学校が近くにあるのか、中高生の子どもたちが道端に集まり、笑い声を上げている。斜めに差す暖かな日差し。気持ち良い気分でホテル探しを始める。
その後1時間以上彷徨い歩く。ホテルが見つからない、見つかるけど満室、空室だけど高い。重い荷物に、乾燥した空気、何度も地図を出し入れしている間にいつの間にやら十指がささくれだらけ。
5件ほど廻って、最後はどうでも良くなり避けていたドミトリー形式のホステルを選ぶことになる。ドミトリー形式のホステルはもう少し旅に体を慣らしていってから泊まろうと思っていたんだけど。。ひと晩16ペソ。安い!
photo by © HOSOI Toshiya
今日はブエノスアイレス観光。遅い昼食のあとに徒歩と地下鉄を駆使してあちこち廻るんですが、ん~、まぁまぁだね。何とか広場やら何とか劇場やら廻るんですが想像を超えることはないです。想像を超えても感動はしない。ふ~ん、って感じ。あぁそう、って感じ。
夜。歩き回っていたら夜です。ブエノスアイレスの夜はちょっとおっかない感じなのだろうか?ブエノスアイレスの治安を評価するために現在いる街の中心からホステルまで歩いてみることにする。ちょこっと歩いて何がわかるんだという感じですが、何もわからない現在、ひょっとしたら危険かもしれないという想像力がこの夜の散歩を楽しいものにする。
photo by © HOSOI Toshiya
ホステルに戻る。一日中歩き回りさすがに疲れる。お腹はすいていないので近くのカフェでコーヒーを飲む。そのカフェはケーキ屋も兼ねていて、おつかいに来た女の子が時々現れては消える。テーブルが10ほどあり、その右奥に洋菓子を売るガラスケース、左奥にはバーカウンターが鎮座する。
超甘いチョコ菓子。どれぐらい甘いかというと半分食べるのにブラックコーヒーを2杯要する感じ。残りの半分は包んでもらう。スペイン語で「お持ち帰りで」というとカフェの女主人のツボを突いたようで日本から持ってきた会話帳に興味津々のようだった。
photo by © HOSOI Toshiya
店内には常連と思われる老紳士や老夫婦がビールを舐めたり、コーヒーを飲んだりしてそれぞれの一日を静かに締めくくっている。観光客向けの浮ついた雰囲気は一切なく、どちらかというとくたびれた、停滞した空気。ガラス越しの街路で男が立ち止まり、顔見知りなのだろう、老紳士に声をかける。中に入ってきて笑顔で手を握り合う。中には椅子を持ってきて話し込んでしまうものも。そんな光景を羨ましく眺める。
posted by: トシ★細井
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