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サルバドールサンバレコード [ブラジル]


10/4|23日目
ひとり旅で行く 52日間ぶらり南米旅行記

10/4|23日目

早朝、ブラジルの濃ゆい男達がバスを降りる。サンドロファミリーとオレ以外の皆。アンドレイとガッツリ握手。グローブみたいな手だよ。
体調はだいぶ良い。胃もたれや体のだるさも峠を越えた模様。食欲はあまりないので朝メシはヤクルトタフマン、1本300円!そういえば昨晩はトンカツばかり登場する夢を見た。ストーリーの全てのプロットがトンカツを食べることを目的とした夢。フロイトを出す必要もない。オレあ祖師谷新和のトンカツが食べたい!のだ!

いよいよサルバドール Salvador 着。予定より4時間遅れ。バスを降り、タオルケットのお礼をルーカスに言う。ルーカスは超かわいい。ウェミリーはハニカミ屋だね。バニア、子供たちとハグして別れを惜しむ。サンドロはバス停まで見送ってくれるとのこと。こんなにも良くしてくれるサンドロ、でもこのお礼はどうやったら返せるのだろう。
バスはなかなか来ないのでサンドロに大丈夫だと伝える。サンドロは傍にいた歯列矯正をした兄ちゃんにオレを託し、何かあったら電話しろと電話番号を握らせる。サンドロとガッツリ抱き合い、固く握手する。ムイントオブリガード!!バイーア男!

歯列矯正の兄ちゃんが更に別の人間にオレを託し、30分後市バスに乗車する。セントロまでバスで1時間弱。いよいよサルバドール市内へ。
サルバドール。立ち寄ることを楽しみにしていたけれど同時に気を引き締めようとも思っていた街。楽しみにしていたのは黒人密教カンドンブレーやカポエィラ、サンバの発祥の地としてのサルバドール。自分がブラジルに惹かれる国民性や音楽の要素が濃縮された街だと思ってきた。
気を引き締めようと思ったのはガイドブックに「この道キケン。通らないこと」というピンク色に塗られた道が町の中心部を通っていたから。そこから発生するオレの妄想。
あと知っていることは

  • 住民の8割を黒人と混血で占めている。
  • アフリカから奴隷として連れて来られた黒人がこの地からブラジル全土へ広がったので、サルバドールはブラジル人全員の故郷と言われている。
  • アート・リンゼイ Arto Lindsayが住んでいる。

つまり珍しくある程度情報は知り得ていた。

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photo by © HOSOI Toshiya

終点のセー広場 Praça da Sé でバスを降り、目的のホテルまで歩く。宿は Albergue das Laranjeiras 。1階がカフェとなっているとてもキレイな宿だ。ドミトリーのベッドに荷を降ろし、シャワーを浴びてさっそく街へ。
食欲が湧いてきたので街角のパン屋に入り、その後ラセルダ・エレベーター Lacelda Elevator へ。サルバドールという町は海沿いの地区へはこのエレベーターを使って降りる。これを使わずに海沿いの地区へ降りるには例の「この道キケン。通らないこと」という道を通らないといけない仕組み。
エレベーターを待つ行列にアイスバーや飲み物を売りに来る売り子達。日陰のない待ち時間は確かに暑いんだけどむしろその売り子たちに涼を取って欲しいと思う。痩せて額に張り付いた褐色の肌からはもう汗が出ないのか、鈍い光沢だけが貼り付いている。

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photo by © HOSOI Toshiya

数十秒で80メートル下の地区に降り、メルカード・モデロ Mercado Modelo を訪れる。まぁ端的にいうとお土産デパート。1階2階にたくさんの店舗が並び、床屋やちょっとした食事も取れる。ただ地階には当時の奴隷収容所がそのまま残されている。
恐る恐る降りていくと海水が染み出した天井の低い地下室がある。アフリカから連れて来られた人々がまずはここに押し込められ、そして順番が回ってくるとブラジル各地へ買われていったわけです。ひんやりとした不衛生な地下室。ひどいところだ。普通に足首まで海水に浸かる。人のごった返した地上の土産物屋との対比。多分10分もいなかったと思うけどその間、一人しか降りてこなかった。

土産物屋でいくつかの楽器を購入。クィーカが120ヘアイスでふっかけられ、その場を離れると別の店の兄ちゃんがアゴゴや笛(ピピピププーピーピピププーってやつ)も付けて75ヘアイスでどうだという。こういう作戦なんだね。で50しかないと言ったら40ヘアイスに負けてくれた。適正価格がわからん!
メルカードを抜けたところでカポエィラの実演も見れたけどあんまり感動しなかった。観光客向けだから仕方ないか。

DCimges 739
photo by © HOSOI Toshiya

夕方、街をうろついていると軒の狭いCD屋を発見。フラッと入って店主に「アシェ Axé ってどんなん?」と聞くと店の奥に招き入れてくれた。店を抜けたその10畳ほどの部屋には所狭しと埃だらけのレコードが詰まれ、いくつかのアシェレコードを聞かせてくれた。まぁでもアシェはピンとこなかった。
「サンバが好きなんです、サンビスタの良いレコードあります?」と聞くと店主はものすごい数のサンビスタを紹介してくれた。俺が視聴してるそばから次々とレコードを引っ張り出してきて「ムイトボン!(コレとってもいいよ)」と積み上げていく。
店主の子供達4人がやってきて視聴してる横でサンバに合わせて踊りだす。こんな楽しいレコード選びってないなぁ。

Joel-Teixeira_Bom-Dia-Amor_1
Joel Teixeira - Bom Dia Amor

Joel-Teixeira_Bom-Dia-Amor_2
Joel Teixeira - Bom Dia Amor

個人的な話ですが、4、5年前にジャケ写にグッときてジョエル・テイシェーラ Joel Teixeira の「ボンジア・アムール Bom Dia, Amor (おはよう、愛)」を購入。で聞いてみたら、そのレコードにズッポリ嵌ってしまう。どれぐらい嵌ったかというと、センシティブな気分で聞くと涙腺が緩む感じ、陽気なときは一緒に踊りだす感じ。
それをきっかけにサンバレコードを40枚ぐらい購入。サンバ音楽は今回の旅行のきっかけのひとつになる。

Jorginho-DoImperio_1
Jorginho do Imperio

Jorginho-DoImperio_2
Jorginho do Imperio

Joel-Teixeira
Joel Teixeira

Roberto-Ribeiro
Roberto Ribeiro

Os-Batuqueiros
Os Batuqueiros

Dona-Ivone-Lara
Dona Ivone Lara

Aparecida
Aparecida

Alcione
Alcione

ちなみにサンバ音楽は所謂カーニバル的なものだけを指すのではなく、カーニバルはショーアップされたものです。大半はもっと土着的で、道端に楽器を持ち寄りそのリズムに合わせてみんなで大合唱する感じの音楽。
そんなわけでジョエル・テイシェーラを始め、7枚のレコードを購入、60ヘアイス也。ジャケ写がツボで選んだものもあり。
ジョエル・テイシェーラはそれほど有名なサンビスタではないようだね。知ってるブラジル人に2人しか会わなかった。

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photo by © HOSOI Toshiya

帰りがけ、通りにテーブルを出した料理屋で夕食。何だか心さびしいと思ったら久しぶりの一人の食事だ。
ブラジルの郷土料理、ムケッカ muqueca を注文。魚介類のシチューです。スープが味噌汁っぽくて、魚もメチャ旨い。店員のオバチャンとオネエチャンはチャーミングな人で、最初値段が高いので立ち去ろうとしたオレに、客が一人もいないので目配せをして1/3ぐらいに負けてくれた。
そんなわけで道端でオレが旨そうにムケッカを食べ、ヨーロピアンの家族やグループ客を呼ぶ結果に。生ボッサの演奏も始まりにぎやかな食事になった。
ムケッカは平らげたが白飯をだいぶ残してしまった。するとドレッドの兄ちゃんが(サルバドールの若い男は大抵ドレッド)近付いてきて、残りを恵んでくれと深刻そうに言う。ぜんぜん構わないが店の人に一応聞いてくれと言うと、店内に入り少しすると笑顔で戻ってきた。米の入ったビニル袋を上げてみせ、サムアップ。こちらもサムアップ。

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photo by © HOSOI Toshiya

夜、9時過ぎ。シャワーを浴びたあと、町中に流れる爆音に惹かれ夜道を散歩。辺りはすっかり暗くなり、夜気が心地良い。人通りはなくなり、道端に座り込んでビリンバゥの練習に励むドレッドの兄ちゃんか100メートル置きに佇むポリスぐらいしか見ない。
爆音の元を探ってこの迷路のような街中を行くが少し歩くと別の音楽に変わる。アレーと思いつつ歩くとまた別の音楽。この一帯はコロニアル建築の残る厳しい町並みなんだけれどその内側はクラブやライブハウスだらけ。どこかに入ってみようかと思ったけど日本から持ってきた現金、T.C.が完全に尽きたので諦めて帰る。

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posted by: トシ★細井

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