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CHE チェ 39歳 別れの手紙


本物には敵わない
©2008 Guerrilla Films, LLC-Telecinco Cinema,S.A.U. All Rights Reserved.

本物には敵わない

この映画はゲバラがボリビアに発ってから死の二日前までに綴った日記を原作とした映画です。

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©2008 Guerrilla Films, LLC-Telecinco Cinema,S.A.U. All Rights Reserved.

カストロは本当にパーフェクトな人物なのだろう。ゲリラ組織を率いてキューバ革命を成功に導き、最高司令官となってからは50年間10代の米国大統領と丁々発止のやりとりを繰り広げる政治的手腕も持ち合わせていた。
キューバ革命後、理想を追い続けるゲバラはコンゴ解放のためコンゴに旅経つ。芳しくない結果となった遠征後ゲバラの次に向かう新天地はボリビア。

映画的ダイナミズムを抑えた淡々とした展開。原作の雰囲気を忠実に描いた映画といえる。ソダーバーグ監督はとても器用な監督で「エリン・ブロコビッチ」、「オーシャンズ11」などの娯楽作を監督し、「トラフィック」でアカデミー監督賞を受賞している。そんな器用な監督が非常にピリピリとした演出をしている点にチェ・ゲバラに対する畏怖の念、誠実さを垣間見ることができる。

ただし、チェ・ゲバラをよく知らない人には解釈の難しい映画だと思う。
もし興味を持っていれば原作である「ゲバラ日記」の一読をオススメします。もっとすごいから

以下ひょっとしたらネタバレかもしれないのですがラストシーンに対するもうひとつの仮説。

一説にはゲバラはタバコをふかしながら、暗殺者に「早く撃て」と言ったとか言わないとか..ってありましたが、この元女教師だった女性の話を聞くと、その時、チェは、殺されるというのがわかって、「私を殺すのは得策ではない。私を生かしたら、この村のインフラを約束しよう」と敵の兵士に説き伏せようとしているし、またこの女教師に「外の様子がどうなのか情報を集めてきて私に知らせてほしい」と必死に頼んでいるし、とにかく最後まで死ぬことをあきらめず、いろいろ作戦を練ったり考えたりしていたんだということがよくわかる。
via Cinema日和

ぼくもこっちだったんじゃないかな、と思う。

『CHE チェ 39歳 別れの手紙』

日劇PLEX、新宿ピカデリーほか連続ロードショー
http://che.gyao.jp/

原題:CHE EL ARGENTINO
監督・撮影:スティーブン・ソダーバーグ
製作:ローラ・ビックフォード、ベニチオ・デル・トロ
製作総指揮:アルバロ・アウグスティン、アルバロ・ロンゴリア、ベレン・アティエンサ、フレデリック・W・ブロスト、グレゴリー・ジェイコブズ
脚本:ピーター・バックマン
美術:アンチェン・ゴメス
音楽:アルベルト・イグレシアス
「チェ 28歳の革命」原作:革命戦争回顧録(中公文庫刊)
「チェ 39歳 別れの手紙」原作:新訳 ゲバラ日記(中公文庫刊)
出演:ベニチオ・デル・トロ、デミアン・ビチル、サンティアゴ・カブレラ、エルビラ・ミンゲス、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ロドリゴ・サントロ、ジュリア・オーモンド
製作国:2008年スペイン・フランス・アメリカ合作映画
上映時間:2時間12分
提供: 日活, ティーベーシック
共同配給: ギャガ・コミュニケーションズ×日活
powered by ヒューマックスシネマ

©2008 Guerrilla Films, LLC-Telecinco Cinema,S.A.U. All Rights Reserved.

posted by: トシ★細井

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