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CHE チェ 28歳の革命


チェ〜
©2008 Guerrilla Films, LLC-Telecinco Cinema,S.A.U. All Rights Reserved.

チェ〜

チェ・ゲバラとフィデロ・カストロの出会いからキューバ革命の成功までを描いた第一部。原題は「CHE EL ARGENTINO」。アルゼンチン人であることに後ろめたさを感じていたゲバラが親しみを込めて「チェ」と呼ばれるに至るまでの奇蹟。(「チェ」とは相手を呼びかけるアルゼンチンの方言)

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ゲバラを演じるには老け過ぎじゃないかという点が気になる主演のベニチオ・デル・トロ。撮影時が39歳で第二部に関しては演じているゲバラと同い年ですが、それでもハッキリ言ってベニチオ・デル・トロは見た目が老けている。実際のゲバラはクリッとした愛嬌のある目をしていて若々しく感じる。

27歳でカストロに出会い、キューバ革命に医師として身を投じてゆくゲバラ。映画の冒頭、82名の革命戦士を乗せたグランマ号がキューバ上陸時には12名になっていたとほんの少しだけ触れられている。戸井十月著「チェ・ゲバラの遥かな旅」にこのあたりが詳しく書かれているが本映画でのあっさりとした扱いに肩透かしを食らう。キューバ革命の中でキューバ東部の海岸に上陸した彼らが映画「プライベート・ライアン」よろしくバチスタ政府軍に待ち伏せ攻撃を受けてあっという間にその命を散らしてゆく姿は強烈。命からがらに散り散りになって森に身を隠す12名の革命戦士が徐々に仲間を増やしていき、最終的に大国アメリカを後ろ盾にしたバチスタ政府軍を打倒するのである。

一部を見終えた感想は、「風と共に去りぬ」や「ドクトル・ジバゴ」といった大作映画を半分見た感じに似ている。「Intermission」の間に用を足し、続きを楽しみにしている状態。この段階で何かを語るのは野暮だということ。第二部「CHE GUERRILLA」は1/31より。

『CHE チェ 28歳の革命』

日劇PLEXほか連続ロードショー
http://che.gyao.jp/

原題:CHE EL ARGENTINO
監督・撮影:スティーブン・ソダーバーグ
製作:ローラ・ビックフォード、ベニチオ・デル・トロ
製作総指揮:アルバロ・アウグスティン、アルバロ・ロンゴリア、ベレン・アティエンサ、フレデリック・W・ブロスト、グレゴリー・ジェイコブズ
脚本:ピーター・バックマン
美術:アンチェン・ゴメス
音楽:アルベルト・イグレシアス
「チェ 28歳の革命」原作:革命戦争回顧録(中公文庫刊)
「チェ 39歳 別れの手紙」原作:新訳 ゲバラ日記(中公文庫刊)
出演:ベニチオ・デル・トロ、デミアン・ビチル、サンティアゴ・カブレラ、エルビラ・ミンゲス、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ロドリゴ・サントロ、ジュリア・オーモンド
製作国:2008年スペイン・フランス・アメリカ合作映画
上映時間:2時間12分
提供: 日活, ティーベーシック
共同配給: ギャガ・コミュニケーションズ×日活
powered by ヒューマックスシネマ

©2008 Guerrilla Films, LLC-Telecinco Cinema,S.A.U. All Rights Reserved.

posted by: トシ★細井

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