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BIZEN中南米美術館に行ってきた。


生け贄の心臓を置く供台。レプリカ。

生け贄の心臓を置く供台。レプリカ。

岡山県備前市は日生町にあるBIZEN中南米美術館に行ってきました。

BIZEN中南米美術館

BIZEN(備前)中南米美術館は、日生(ひなせ)町で魚網の製造・販売を営んでいた故森下精一氏のコレクションの寄贈により、昭和50年3月に開館しました。
森下氏は商用で南米を訪れた時に古代アメリカ文化の遺物に触れ、その魅力にとりつかれて以来蒐集を重ね、やがて中南米10カ国に及ぶ質量ともに優れたコレクションを持つに至りました。この収集品が専門家の鑑定の結果、学術上・美術史上極めて貴重であることが明らかとなったため、一般に公開することを決意し、蒐集品と美術館の全施設を寄贈し、本美術館を設立しました。

打ち合わせで神戸に行く機会があったんですがそのタイミングに乗じて念願のBIZEN中南米美術館へ行ってきました。神戸三宮から山陽本線新快速で出発し、赤穂浪士で有名な播州赤穂駅。そこから赤穂線に乗り換えて4つ。日生町(ひなせちょう)。

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photo by © HOSOI Toshiya

日生駅駅前の眼前には海が広がっています。駅前に小豆島へのフェリー発着所があります。平日の火曜日とあって「ここはどこ?私は誰?」という心地です。
目の前の国道250号を右へ向かう。日生港に流れ込むふたつ目の川、境川の西栄橋を渡るとBIZEN中南米美術館の看板が見えます。右折。

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photo by © HOSOI Toshiya

事前に話は聞いていたのですが今が旬らしいですよ、「かきおこ」。日生町は岡山県で水揚げ一、二位を競う漁港で知られているそうですが、この日生町名物、牡蠣がたっぷり入ったお好み焼きが今、シーズンだそうです。

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photo by © HOSOI Toshiya

「かきおこ」なる文字があちらこちら目に入ります。この小さな町にかきおこ店が20軒ぐらいあるそうですよ。

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photo by © HOSOI Toshiya

ということでBIZEN中南米美術館の裏にある「もりした」というお店に入ってみました。お店は10人ぐらいが座れるカウンター席と4人掛けのテーブル席が3つほど。伺ったのは平日火曜日のお昼時だったのですが10人ぐらいの方が待っておられました。鉄板に面したカウンター席だけが食事を取れる仕組みでテーブル席の人は皆待ってる人。この店は一見さん(観光客)がたくさん入っていたのですがどの店も美味しいみたいですよ。

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photo by © HOSOI Toshiya

待っている間、何とはなしにテーブル脇にあった地域情報紙を開くとヒロトの連載コラムが。さすが岡山です。もちろんヒロトと同級生の水道橋博士もいました。あと次課長とか。

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photo by © HOSOI Toshiya

30分ほど待って、いよいよカウンター席へ。見てください、この牡蠣。これが手のひら大のお好み焼きにたっぷりと入るんです。もちろん美味しいのです。

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photo by © HOSOI Toshiya

腹ごしらえしてそこから歩いて2分ほどのBIZEN中南米美術館へ。ちょうどその時は「クフル・アハウの残輝/エピソード2(百花繚乱)」が開催中でした。

クフル・アハウの残輝/エピソード2(百花繚乱)

●日程:2009年1月10日(土)〜2009年12月23日(水)
アンデス文明の専門家はもちろんマヤ文明やメキシコ中央高原文明の専門家の間で、未だに日本人の関心がマチュピチュとナスカの地上絵だけということに落胆しているという会話が交わされているのをご存じでしょうか。もちろんそのふたつも素晴らしい文化遺産であることは間違いありません。しかしその周辺に、そしてもっと日本から近い中米やメキシコにも、それに勝るとも劣らない遺産が無数にあることを知っていただきたいと思います。
「クフルアハウの残輝 / エピソード2(百花繚乱)」では、そんな中から紀元3世紀〜10世紀にかけて花咲いた古典期マヤ都市国家二十数か所を写真展という形でご紹介します。
この展示をご覧になった後、あなたの夢にはマヤの都市遺跡巡りが加わることとなるでしょう。

この展示はメキシコのマヤ文明を中心とした展示でした。今話題の映画、「2012」はマヤ歴ですね。個人的にはペルーの出土品が見たいなと、ペルー、ナスカ・レクワイ文化の出土品に釘付けでした。

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photo by © HOSOI Toshiya

品名:彩色橋型双注口壺
国名:ペルー
年代:ナスカ文化 紀元前後〜600年
出土地:ペルー南海岸
大きさ:高さ15.8cm×横幅13.7cm×奥行14cm

via 2009年9月のクローズアップ|BIZEN中南米美術館

どうですか!この人を食ったようなペイント。いい味出してます。以前にペルーを訪問した時にこういった類のレプリカセラミックがたくさん売られていたのですが貧乏旅行だったもので泣く泣く買うのを諦めたのです、、、買えば良かった。。

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photo by © HOSOI Toshiya

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photo by © HOSOI Toshiya

品名:ナスカ多彩魚帯文壺
国名:ペルー
出土地:南海岸
時代:ナスカ文化
年代:紀元前後ー600年
大きさ:16×17cm

via 2006年2月のクローズアップ|BIZEN中南米美術館

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photo by © HOSOI Toshiya

このイラストも気になりました。日本で言う餓鬼草紙的な、西欧で言うタロットカードみたいな求心力がありました。

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photo by © HOSOI Toshiya

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photo by © HOSOI Toshiya

品名:マヤ民族衣装
国名:グアテマラ
時代:現代
年代:2005年収蔵
地域:マヤ高地、アティトラン湖周辺

via 2007年8月のクローズアップ|BIZEN中南米美術館

このへん、かわゆす。

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photo by © HOSOI Toshiya

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photo by © HOSOI Toshiya

品名:チャクモール像(レプリカ)
国名:メキシコ
時代:アステカ文化
年代:紀元1370年代後半
出土地:メキシコシティー、ソカロ(憲法広場)
大きさ:93cm×120cm(高さ×長さ)

via 2008年12月のクローズアップ|BIZEN中南米美術館

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photo by © HOSOI Toshiya

品名:コパン石碑H(レプリカ)
国名:ホンジュラス
出土地:コパン遺跡
時代:マヤ古典期
年代:紀元731年
大きさ:縦100cm×横100cm×高さ350cm
レプリカ製作者:ダニエル・リオス・セルトゥーチェ

2006年8月のクローズアップ|BIZEN中南米美術館

石碑の横にある4mにもなる植物はメキシコ原産の「皇帝ダリア」であるという徹底ぶりです。ちなみにこの美術館の建物自体も一万六千枚に上る備前焼壁面用陶板でできあがっているそうですよ。

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photo by © HOSOI Toshiya

ということでBIZEN中南米美術館で「中南米マガジン」のバックナンバーをおみやげに買って帰りました。表紙のイラストは我らがゲバラとリー・スクラッチ・ペリー。
帰京後ぶらり吉祥寺したところ、普通に駅地下の啓文堂で「中南米マガジン」の最新号売ってましたネ。

posted by: トシ★細井

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