HOME南米の映画悲しみのミルク|ペルー映画

広告: BIZEN中南米美術館‐LatinAmerica.jp


悲しみのミルク|ペルー映画


ペルー映画って見たことないかも。
© Courtesy of Wanda Vision

ペルー映画って見たことないかも。

09年ベルリン国際映画祭 金熊賞・国際批評家連盟賞 ダブル受賞、10年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート『悲しみのミルク』劇場予告編­。2011年4月よりユーロスペース、川崎市アートセンターにてロードショー、他全国­順次公開。母乳を通して母の恐怖と苦しみを受け継いだと信じて、一人で外を歩くことも­出来ないファウスタの、堅く閉ざされた心が、かすかに熱をおびていくさまを寡黙に、し­かし鮮やかに描き出す。
'80年から20年続いたペルー内戦を背景に、メイドとして働くひとりの若い女性の目を通して、辛い過去を抱えながらも希望を見出していく人々の姿を描いていくヒューマン・ドラマ。'09年のベルリン映画祭で金熊賞(最高賞)を受賞した注目作で、監督は2010年ノーベル文学賞を受賞した作家マリオ・バルガス・リョサの姪でもあるクラウディア・リョサ。

via 悲しみのミルク @ ぴあ映画生活

公式サイト:http://kanashimino-milk.jp/

ペルーは一昔前は世界を代表するゲリラ大国でした。
センデロ・ルミノソ、MRTA*という2つの大きな組織があり、MRTAについては1996年末の在ペルー日本国大使公邸占拠事件が記憶に新しいと思います。
*(Movimiento Revolucionario Tupac Amaru:トゥパック・アマルーとは16世紀最後のインカ皇帝の名。ラッパーのトゥパック・アマル・シャクールはこの名から取られたもの。)
共に左翼組織であり、MRTAが幾分、労働者、農民に立場を近くした組織であるのに対し、センデロ・ルミノソは泣く子も黙る徹底した武力行使の行動原理を持っており、共に行動をしないものは全てその残忍な武力行使の対象になります、MRTAに対しても。
フジモリ大統領政権下に行った徹底したテロ対策により現在はペルー奥地に追いやられておりますが20数年前は国土の6割近くが制圧され、労働者からの支持もあったようです。
このフジモリ大統領の行った政策も実は勝てば官軍的な様相があり当時の紛争による死亡者の5割が政府主導、4割がセンデロ・ルミノソ、1割がMRTAだったそうです。
つまりセンデロ・ルミノソに加担する労働者は政府軍に、政府軍に加担する労働者はセンデロ・ルミノソに虐殺を含む、目を覆わずにはいられない人権侵害を受けたわけです。

南米情報をお寄せください。編集員も募集しています。


関連記事




● サイトマップ_南米情報


このページのトップへ