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ヤノマミ|国分拓


2010年のイチオシでやんす!

2010年のイチオシでやんす!

ヤノマミについてはNHKスペシャルの放送を見たのが最初。ちょっとググれば出てくると思いますがなかなか重い、キザなトーンの映像でした。ネットにはNHKが出所でないヤノマミ族の映像がいくつか見られるのですが、びっくりするぐらい軽いタッチのものからひどくショッキングなものまで玉石混淆です。

映像はキザなトーンでしたが書籍はというと、そういった一面だけでなく、話題は多岐にわたり、含蓄があって、朗らかで、良かったです。

ヤノマミ、それは人間という意味だ。ヤノマミはアマゾン最深部で独自の文化と風習を一万年以上守り続ける民族。シャーマンの祈祷、放埓な性、狩りへの帯同、衝撃的な出産シーン。150日に及んだ同居生活は、正に打ちのめされる体験の連続。「人間」とは何か、「文明」とは何か。我々の価値観を揺るがす剥き出し生と死を綴ったルポルタージュ。

好きな作家、高野秀行さんが「2010年ノンフィクション・マイベストテン」で6位に入れてましたよ。

なので、そのディレクターが書いた『ヤノマミ』(NHK出版)も当然あまり期待してなかったのだが、杉江さんが今度は日記で「人生でいちばん衝撃を受けた本かもしれない」というようなことを書いていたから、さすがに読んでみようと思った。

したら、こちらは凄かった。

via 辺境・探検・冒険ブログ MBEMBE ムベンベ

書籍終盤、今後のヤノマミ族の行く末を現在抱えている問題を元に筆者が綴っているのですが、この内容が30年代のブラジルを巡ったレヴィ・ストロースの先住民に対する先見と同じように聞こえました。つまりこの時代の流れにはどうしたって抗えないんだなー、80年経っても続いてるんだなーと。

posted by: トシ★細井

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