ボリビアの塀の中
ボリビアでは先日、ラ・パスから西へ30kmほどの場所にあるチョンチョコロ刑務所内で、手榴弾の爆発と38口径拳銃の発砲により、3人の受刑者が負傷するという事件が起きました。
この刑務所内では麻薬、武器、酒類、携帯電話、プリペイドカードなどの売買が行われていて(!)、そのビジネスを巡って3つの受刑者グループが争っているそうです。つまり刑務所の警備に携わる人間が(おそらく買収されて)、そうした物品の持ち込みを黙認しているということですよ。こりゃもう受刑者に負けず劣らずのワルですな。
なお事件後に行われた捜査では、獄中でとんでもない特別扱いを受けている人物がいることも判明しました。その人物とは、かつての独裁者、ルイス・ガルシア・メサ元大統領。同氏は80~81年の独裁政権下で行った弾圧などの罪で、95年に懲役30年の判決を受け、このチョンチョコロ刑務所へと収容されました。ですが、彼が生活していたのはサウナやジム、キッチン、バーベキュースペースに電話、庭までついた、「まるでマンションのような(ジョレンティ内閣府大臣)」VIPルーム。これまでも刑務所内の定期検査は行われていたのに、なぜかこの部屋の存在は見逃されてきたんだとか。
こうしたことが発覚したため、刑務所責任者らは解任され、もちろんガルシア・メサ元大統領も一般房に移されました。ボリビア政府は今後、刑務所制度を見直すとしています。
まさに「陽気かつデンジャラス」な南米ならでは、のニュースですね。
posted by: ジョキート
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